説明: isllogoani

「超音波探触子高価買入れ」

以下の探触子を高価買入れします。弊社では、この20年間に約2000種類の探触子を生産しました。全部を調べたわけではありませんが、以下の性質をもった探触子を確認できていません。
一般の書物に書かれているのですが、大昔の間違いをそのまま鵜呑みにして根拠なく転記したものと考えています。市販品探触子等で該当品があれば高価買入れして調査しようと考えています。また、例えば、可なりの数の自動超音波探傷器等は近距離音場限界内で検査しています。自動探傷器等の設計打合わせ時点で、書物の記載の為にもめる事も多く、費用増となっています。場合によっては損害賠償の裁判をしようとしています。記載されている著者は早めに削除される様願います。

 

A)    近距離音場限界 付近のビーム(半値幅)が明らかに振動子より狭い探触子

B)    近距離音場限界内に、 付近以外に音圧の凸凹がある探触子   買入れ単価1000万円

C)    遠距離音場でゼロ輻射角又は逆位相サイドローブが観測される探触子 買入れ単価1000万円

D)    比較的近距離で振動子の端に感度の高い部分(角と呼ばれる)が観測される探触子買入れ単価200万円

E)    永久歪を伴わずに明らかな音の(エネルギー)の減衰を示す個体 買入れ100gで1000万円

これらがパルス駆動又は連続波駆動で観測される探触子を買取させて頂きます。

A)B)C)D)E)簡単な測定方法はこちら

 

詳細

A)   多くの超音波の専門書には、右図の実線または点線の様に近距離音場限界付近の一度ビームが細くなって、それから指向角相当で広がっていくと書かれています。これに符合する音場特性の探触子を探していますDmD70%以下のもの。
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B)   多くの超音波の専門書には、近距離音場内には複数の音圧の凸凹があり(図1参照)検査には使用しない方が良いと記されています。特に中心軸上で音圧の低い部分で前後との音圧差は3dB以上ある探触子を探しています。
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C)   遠距離音場での音の強度は図2の様に中心付近に指向角約λ/Dがあり、その脇にサイドローブがあると多くの超音波の専門書に書かれています。サイドローブが観測される探触子を探しています。メインビーム脇のサイドローブはメインビームの波形と位相は逆です。中間は音圧がゼロでゼロ輻射角と呼ばれています。ゼロ輻射がある探触子はサイドローブがあるので、ゼロ輻射角が確認できる探触子でも良い。
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D)   波長に比べ振動子幅の大きな振動子を用いた探触子では振動子端付近が探触子中心軸上より感度が高く計測されることが多いです。図3の様に中心より振動子端部付近の音圧感度が高くなり「つの」と呼ばれます。中心に比べ2dB以上強い音圧の探触子を探しています。狭帯域探触子では、最初の半波は音圧変化せず、次の半波以降が最大3dB音圧が上がることが計算されますが、2dB以上差がある探触子を確認できません。
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E)   1uSの半波の音が、10mm厚さの透過した時、1/1の高さで観測されるのが目安です。

 

共通仕様

1)  市販品で有ること。特殊な設計物は対象外です。あくまで一般に製造され何時でも入手できるもの。

2)  パルス波又は連続波で駆動して観測される縦波。

3)  水浸用又は直接接触法用で、矩形又は円形の厚さ振動モード平面振動子一枚で出来ているもの(複数の振動子素子や分割されている、例えばアレイ状のものは除きます)。

4)  圧電素子の粒界のサイズより10倍以上厚い圧電振動子を使っているもの(市販探触子は知る限りこの条件です)。

5)  振動子の感度は均一な事(通常波長程度の範囲での音圧差は±1dB、脈理がある振動子では-3dB程度)。

6)  保護膜は3層以下で、均一なもの(泡や異物が無いもの、フォーカスやディレータイプは除く)。

7)  剥離など不良でないもの。

8)  均質な液体()または均質な減衰の少ない個体(鋼やガラスなど)の媒質で観測される。

9)  パルサー・レシーバや探傷器の機種や調度に依らないで現象が観測されること。

10)               測定に再現性のあること。

 

 連絡先  Mailisl@kcn.ne.jp 電話:0742-40-2345(担当 宇田川) 又はFAX:0742-40-2346

 受付期限 2013年末日

 売買条件 納品翌月現金振込

 

簡単な測定方法

 以下に簡易測定法を記します。

気体液体の場合は治具を用いて同様に計測ください。

 準備するもの

  A) 対象の探触子

  B) 受信用探触子:上記より振動子径が小さく、公称周波数が高い探触子(径は1/5以下、周波数は5倍以上が好ましい。
    本来は1/20以下の径、20以上の周波数で測らないと精密測定ではありませんが、概略はわかります)

  C) 探傷器又はパルサー・レシーバ(以降「探傷器等」と呼ぶ)

  D) 各種厚さの板(A)は 相当厚さ、B)D)より薄い、C)はその数倍と厚い、E)2㎜と12㎜と10㎜差のあるなるべく薄いもの。なお、面積方向は厚さの2.5倍以上としてください。側面効果や反射の影響を避ける為です。)
E) 可能ならオシロスコープ
F)
 接触媒質など

探傷器等の設定

  送信エネルギーの切り替えがある場合は出来るだけ大きく。

ダンピングは軽くかける=電気的インピーダンスで言うと大きく。
オシロスコープを持たれている場合は、受信探触子をオシロスコープに接続し、オシロスコープの入力をAC1MΩ)に設定して観測する

測定

  次図の様に対象探触子に接触媒質を付けて板に取り付け、反対面で受信探触子に接触媒質を塗って走査して波形を観測します。

  走査前に対象探触子中心付近の波形を観測します。波形がほぼ対象探触子の公称周波数の波が主に見られれば、観測条件は良好と考えて良いでしょう。
波形が高い周波数のパルスなど観測される場合は、受信探触子の特性、パルサーのダンピングや送信エネルギーの設定が悪い事が多いです。

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